アナトリアの詩

詩は、感情の結晶です。感情が共通している場合、詩は異なる文化でも同じような効果を持つことがあります。特に、人類共通の普遍的な価値観を反映した詩は、全人類に向けて発信されます。

このプロジェクトでは、アナトリアの著名人の作品を選び、いくつかの世界の言語に伝えたいと考えました。

詩に同等の翻訳をするのは難しい作業ですが、これらの翻訳が異文化の純粋な意識に反映され、広がっていくことを信じています。

フェスラー・ギュレン(Fethullah Gülen)

ホジャエフェンディ」(Hodjaefendi)として知られるMuhammed Fethullah Gülenは、1941年にエルズルムで生まれました。学者であり、オピニオンリーダーであり、作家であり、詩人でもあるギュレンは、ルーミーのように全人類に語りかける優れた人物である。ギュレンの会話や著書に感銘を受けた有志が活動するヒズメット運動は、世界的な教育・慈善運動となっている。

愛は心の火であり、魂の光である。
恋人たちは別れに燃え、春を待ちわびる
胸には悩みと悲しみ、地平線には再会がある。
砂漠を彷徨い、泣き叫び、呻き続ける

慟哭は赤熱の炎のように自分の秘密を映し出す
ガゼルを追いかけるように彷徨う
唇の間に赤い宝石を挟んで、魅了され、うっとりする
毎晩、夢の中で最愛の人との再会を果たすが

幽霊のように疑惑が魂を包む
夜明けの喜びと夜の心配が彼らの顔にある
時折、幸運が未知への扉を開く
色や模様、そしてその先にあるものには希望が込められている

時には、不治の病に冒されて、壊れてしまう。
時には、彼らの地平線は光と香りと色で彩られている
時には、あの世で彼らの嗚咽が聞こえる。
葉っぱのように黄色くなり、ロウソクのように溶けていきます。

その花は何度も秋を迎えても色褪せない
憧れのメロディーをずっと歌い続けている
悲しみは多くても喜びは溢れている
その鋼鉄の声はいつも愛の興奮で響く

瞳の中には別世界のような広大さがある
周りを見渡し、誰にでも微笑む
永遠のような豊かさを持っています
流れのように流れ、風のように吹く

愛よ、今私は気付いた、あなたがすべてだと
致死性の毒でもあり、蘇生する万能薬でもある
あなたの金色の声は、神へと続く道で聞かれる
死者の魂に次々とリバイバルを吹き込む

Fethullah Gülen, Kırık Mızrap, İstanbul: Nil Yayınları, 2006, 350–351.


イラストレーター: İclal Kırman